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グランドセイコーのクロノグラフはなぜ特別なのか 愛知県江南市(株)サカイ本店

2018年も残すところあと半分となり、時計業界と言うよりはグランドセイコーとして今年は沢山のアニバーサリーを迎えた特別な年でした。(まだ終わっていませんが)

今回はクロノグラフのお話です。

毎度のことですがブログの内容は主観+お客様から頂くお話しをもとにして書かせて頂いていますので悪しからずご理解おをお願致します。

昨年はブラックセラミックの限定クロノグラフが登場し沢山のお客様からお問い合わせをいただきましたのでお店側と致しましては大変有難いモデルでありました。

レギュラーモデルの白、黒に関しても共に高価格帯でありながら動きは悪くない流れで今までの定番クロノグラフを食ってしまう勢いです。

個人的な主観でありますがセイコーの自動巻きクロノグラフは特別だと私は思っています。それはセイコー自動巻きクロノグラフの歴史を遡ると感じて頂けるのではないでしょうか?

まずはセイコーの製造歴史としては新機構をフラッグシップではなく市販モデルに搭載したのちにフラッグシップに搭載すると言う流れで製造がおこなわれていました。(そこにどんな意図があったかは定かではありませんが…)自動巻き機構は勿論の事、機械式の10振動、ダイバー、クォーツ時計(市販モデルと言っていいかわからない位の高額でしたが)etc…

そしてセイコーの自動巻きクロノグラフの歴史は1969年からスタートします。

特にこの自動巻きクロノグラフはネットで見ても色々な考察が書かれておりますので何が正解かわかりませんが私自身もこの部分に関しては思う部分があります。

セイコー初の自動巻きクロノグラフ、キャリバー№6139は上記の通り1969年になります。ご存知の方も多いかと思いますがこの年に3社から自動巻きクロノグラフの発表がありました。セイコー、ゼニス、ホイヤー連合(ブライトリング、ホイヤー・レオニダス、ハミルトン・ビューレン、デゥボア・デプラ)このなかで最も早く発表をしたのがホイヤー連合のキャリバー11(クロノマチック)です。しかしマイクロローター使用の自動巻きで巻き上げ効率が悪く世界初の自動巻きクロノグラフの不良も同年だったと言われています。(どこまでが正確な情報かはわかりませんが)同年9月にゼニスが世界初の10振動自動巻きクロノグラフを発表致しました。それがエルプリメロとムーブメントに名前が付くと言う非常に珍しいムーブメントで話題を呼びました。

そしてセイコーはといいますと同年5月に発売となっています。

普及品として発売されたのは世界初、しかし、全く話題にならない所が日本らしいといいますか…

色々と調べているとヨーロッパではこの時すでにクロノグラフ(ストップウォッチ)付き腕時計の市場が確立されており自動巻きの発表は大きな衝撃だったのでしょう。

しかし、日本ではストップウォッチ付きの腕時計に対しての効果があまり浸透しておらずセイコー側も宣伝のしかたに苦しんでいたのではないかと言う事が分りました。(あくまで想像の範疇を超えない事をご理解下さい)

しかし、このキャリバー6139は普及品でありながら日付と曜日がついた世界初の自動巻きクロノグラフであります。こういった点からも物の価値で話題になると言うよりも話題はメディアが作るものと言うのは昔も今も変わらないと言う事ですね。。。

さらに!!

スカイラブ4号でポーグが使用した、“セイコー・オートマチック・クロノグラフ Cal.6139”。いわゆる「ポーグのセイコー」と呼ばれているモデルで、宇宙で初めて使用された自動クロノグラフである

以上画像ウィキペディアより抜粋

宇宙では自動巻きのローターで巻き上げが出来ないと言われ、手巻き時計がNASAの公式時計として採用されていました。

しかしこの時84日間の間セイコーの6139は止まることなく動き続けたという歴史的快挙を成し遂げています。

そしてこの話も一部のマニアの方しか知らない事でしょう。(ウィキペディアに載っているからそうでもないかも?)

 

しかし、この年には皆様もご存じの通りクォーツショックの年であります。セイコーは東京オリンピックに向けクォーツ時計の開発を他の機械式新機構時計と並行して行っておりました。グランドセイコーもしかりでこの年1969年スイスの精度コンクールで機械式部門で上位を独占する形となりその後は製造コストを抑えたモデルを登場させ1975年に製造をストップさせます。オールドグランドセイコーにクロノグラフが搭載されなかったのは当時の時代の流れがクォーツに完全に向いていたということから仕方がなかったのかもしれません。

 そしてなんかやかんやありまして(一気に端折ってしまいますが…)2007年、セイコーはスプリングドライブクロノグラフを発表致します。

ゼンマイ駆動でありながら月差±15秒の精度、しかも駆動時間72時間を確保しています。

そして宇宙へ…

翌年、スプリングドライブクロノグラフ機構を積んだ通称「スペースウォーク」は2か月半にわたる宇宙ステーションの滞在、船外作業に携わり止まることなく動き続け精度、強度、実用性に関して十二分に耐えうると立証されました。

1969年に考案された自動巻きクロノグラフ「垂直クラッチ」方式今でもスイスの有名ブランドはこの方式を採用していますし現在のスプリングドライブクロノグラフにもこの方式を基に作られいます。

こういった点からセイコーの「自動巻きクロノグラフ」は特別だと認識しています。

過去の意匠を受け継ぐスプリングドライブクロノグラフ、今スポーツモデルを買うこれで決まりですね♪

 

SBGC221

¥1,550,000+税

スプリングドライブ

最大巻上時72時間持続

精度 平均月差±15秒

ケース素材 ブライトチタン+ブラックセラミック

日常生活強化防水10気圧

ケースサイズ 46.4mm

重さ158g

 

 

SBGC201

¥860,000+税

スプリングドライブ

最大巻上時72時間持続

精度 平均月差±15秒

ケース素材 ステンレススチール

日常生活強化防水10気圧

ケースサイズ43.5mm

重さ187g

 

SBGC221は昨年の新型モデルで今までにないデザイン製の中にセイコースタイルをしっかりと取り入れた魅力的なモデルです。価格は他のモデルと比較すると安くはありませんが舶来メーカーが作るセラミック、クロノグラフから考えれば半額程度なのでかなりお値打なのではないでしょうか?

SBGC201は特徴的なリューズボタンの作り方で三本角なんて呼ばれ方をします。このモデルはセイコーの内部の方からの評価が圧倒的に高いモデルと耳にしました。カラーリングも白、黒、グリーン(革バンド)と豊富でチタンモデルもラインナップされています。

最後にこのスプリングドライブクロノグラフ、すごいのはストップウォッチを起動した状態でも72時間の持続は変わらず精度も月差±15秒を維持するとの事、これは本当にすごい実用的なクロノグラフと言えるでしょう。

(一般的にストップウォッチ付きの時計でストップウォッチを使うと電池であれば電池消耗が大きくなり、機械式であればゼンマイを余分に食い、精度が落ちると言われています。)

今セイコーはスポーツモデルにも非常に力を入れています。今後の宣伝に期待ですね♪

長文に御付き合い頂き誠に有難うございます♪

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